
黒鉱
當社発祥の地である秋田県北部の北鹿地域は有數の黒鉱鉱床が存在することで知られています。當社の資源開発は本地域に位置する小坂鉱山における黒鉱の開発から始まりました。
黒鉱とは閃亜鉛鉱、方鉛鉱、黃銅鉱、黃鉄鉱、重晶石等、多くの鉱物が緻密に組み合わさった黒色の鉱石です。この黒鉱には金?銀等の貴金屬も多く含まれますが、その複雑な鉱物組成のために効率的な回収は困難でした。
當社はこの技術的困難に挑戦し、獨自の選鉱?製錬技術を作り上げることで黒鉱からの各金屬の回収に成功しました。
しかしながら、経済狀況の変化、および鉱石の枯渇により國內鉱山は1994年をもって休山しました?,F在は培った黒鉱開発技術を活かし海外で資源探査?開発を行っています。
當社の海外資源探査?操業の歴史は、國內鉱山がまだ操業していた1940年代にさかのぼります。
現在、當社はティサパ鉱山(メキシコ)、ロスガトス鉱山(メキシコ)、ジブラルタル鉱山(カナダ)の操業3鉱山の権益を有し、亜鉛精鉱、銅精鉱をそれぞれ秋田製錬㈱、小名浜製錬㈱に供給しています。
今後も、新規鉱山開発を通じた自山鉱比率の向上を目指しながら、精鉱の安定供給につとめます。